2013年3月に書かれたブログ

ISBN483871417_00.jpg5月3日の憲法記念日を前におすすめしたい本です。    
国民主権、世界平和、基本的人権…憲法のもっとも大切な条文を    
英文憲法をもとに訳した本。

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日本の私たちは、
平和がいつまでも続くことを強く望みます。

私たちは、
世界の、平和を愛する人びとは、
公正で誠実だと信頼することにします。

そして、そうすることにより、
わたしたちの安全と命をまもろうと決意します。

日本国憲法前文より

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これは国民主権、世界平和、基本的人権…憲法のもっとも大切な条文(前文、1、9条、3、9、10章)を、英文憲法(日本の憲法は和文と英文両方が存在している)をもとに中学生でも理解できるよう池田香代子さんが新たに訳した本。内容の気高い精神にふれ、この憲法に誇りを感じない人はいないだろう。

★『やさしいことばで日本国憲法』 新訳条文+英文憲法+憲法全文 952円+税 約19×14cm 109p

出版社のコメントより
「憲法を守らなくてはいけないのは、政府。 現行憲法で「日本国民」は英文憲法では「We,the Japanese people」となっている。この英文を知ったときの新鮮なおどろきが本書の企画の発端だ。新訳ではこれを「日本のわたしたち」とした。今、拉致問題、有事法案、あるいは児童虐待や環境問題など、憲法に抵触したさまざまな問題が頻出している。こうした問題を、世界のなかでわたしたちの生活を守る最低限の基準やモラルである憲法を読み直すことであらためて考えてみたい。・・・」

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さんまの塩焼きにさといもの煮っころがし 
あとはご飯と味噌汁と漬物 

これが4〜50年前の日本のありふれた夕ごはんでした。

ほとんどの人が 家族とともに食卓を囲むじだいでした。

1人が一年に112キログラム 

今の2倍の米を食べていました。

貧しい食事だと思いますか? 

でも、このころの日本は、食べ物の80%近くを自分たちでつくっていました。

そして21世紀になりました・・・

こんな風に始まる本があります。

★『世界がもし100人の村だったら3 たべもの編』 952円+税 約19×14cm 103p

出版社のコメントから
「100人の村3」は、「1」と「2」の中間のようなスタイルの、読者待望の第3弾です。世界の<食>のあり方を「100人の村」に例えたらどのように見 えるか? また、食の安全、環境問題など近年、危機的様相をおびてきた世界の食事情に対して、わたしたちはどう対処したらいいのか?を、あらてめて問いか けました。「100人のうち、50人は米を主食とし」ていますが、日本は世界でいちばん残飯を捨てている国で、その量は世界の食料援助量の2倍にも相当し ます。また日本は世界でいちばん食料を輸入している国で、わたしたちの<たべもの>の7割はよその国の畑でつくられたもの。そのために要した水は日本で使 われるすべての水の1.1倍にもなります。牛丼たった1杯にも、米を作り、牛を飼育するために2トン以上もの水が使われているのです…「100人の村1」 「2」を読まれた読者の方々、食関連のお仕事をされている方には是が非でも御一読いただきたい渾身の力作です! 後半に、ネパールの学校給食を取材した池 田香代子&写真家・小野庄一による瑞々しい写真絵本併載。

日本は世界でいちばん残飯を捨てている国か!
消費のこと考え直さないとまずいよね。



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今朝、目覚めたときあなたは今日という日にわくわくしましたか?
 
今夜、眠るときあなたは今日という日にとっくりと満足できそうですか? 

今いるところが、こよなく大切だと思いますか? 

すぐに「はい、もちろん」といえなかったあなたにこのメールを送ります。

これを読んだらまわりがすこし違って見えるかもしれません。

世界には63億人の人がいますが もしもそれを100人の村に縮めると どうなるでしょう。

100人のうち 52人が女性です 48人が男性です 

30人がこどもです 70人が大人です 

そのうち7人がお年寄りです 

90人が異性愛者です 10人が同性愛者です 

70人が有色人種です 30人が白人です・・・

こんな風に始まる本があります。
  
★『世界がもし100人の村だったら』 C、ダグラス、ラミス対話 838円+税 約19×1cm 64p

これはネットロア(eメールで多くの人に広がった民話)を池田香代子さんが再話し本にしたもの。

先進国に住む自分たちの豊かさは世界では少数派で、多くの貧しい人、差別され虐待されている人たちの上に成り立っているのかもしれない…。

そのことをまず知ることで私たちは世界(村)の平和につながる何かをしたいと感じさせる本だ。

その意味でこの本は真に平和へのメッセンジャーといえる。

ミリオンセラーになった衝撃の一冊。

CIMG1543.JPGさて、次の日2月7日、私たちはザクセン州の州都ドレスデンにあるアカデミーという施設の中で、フレーベルセンター所属の女性講師ブランケンハーゲル(Blankenhagel)さんに「フレーベルの遊びのコンセプト概念とは、幼稚園で実際どうこの概念を取り入れていくか」というテーマのCIMG1526.JPG研修、さらに、昼食(なんとお寿司を用意してくれました)をはさんでワークショップを受けました。

フレーベルによれば幼児は神のように生き神のように創造する能力の芽を持っているので、大人はこの芽を発展させる責任を持つ、そのために理想的な遊具を与えなければならず、幼児は遊具を通し真実(自然の法則や神の働き)を予感し、やがては認識にたどり着く。だから遊具は宇宙の法則を知らCIMG1579.JPGせるCIMG1581.JPGために神の賜CIMG1580.JPGえる贈物(ガーべ、日本語では恩物)でCIMG1609.JPGあるとしました。







〈遊具で真実を予感し、やがては認識にたどりつく〉

フレーベルの提唱した恩物、1番目は青、緑、黄、橙、赤、紫の6色の毛糸でできたボール、2番目は球と円柱と立方体を糸で吊すもの(後にこの3っつの形がフレーベルを象徴するものになり、お墓のモニュメントにもなった)です。球と立方体は対局にあるものだが真実という意味では同じでCIMG1622.JPG、球は母の持つハーモニー、立方体は父の持つ理性、円柱は両者を結ぶ仲介者(大人)を現CIMG1618.JPGしているということCIMG1616.JPGです。





また、3から6番は今で言う積み木、7から10番は今で言う平面構成遊びで、これらについても紹介がありました。



CIMG1630.JPG午後のワークショップでは3から6番を箱から出し、三つのグループに別れ、それぞれ協力しながら思いついた形を木の盤の上に作りました。量的には決して多くないのに、平面的にも立体的にも面白いものができることに参加者は皆驚き、あまりに盛り上がったので、ブランケンハーゲルさんも感激されているようすでした。最後に「ベイビーズ」というフランス映画を皆で見ました。(参考図書=CIMG1655.JPG荘司雅子著『フレーベルの生涯と思想』)

写真上から
1,2 アカデミーでセミナーを受けている様子
3,4,5,6, 恩物の3番で遊ぶ
7,8,9, 恩物の5番?で遊ぶ
10, お昼ごはんはお寿司でした。
11,12,13,14,15, 午後は恩物を数セット使い遊びました。
16, 最後は「ベイビーズ」というフランスの映画を観ました。
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春になって来て、そろそろムシ(小さな生き物)の姿を見かけるようになりました。子どもたちの一番身近な遊び場であるお家の庭にもほら、植木鉢をひっくり返すと、いたいた!

ダンゴムシの足は14本だって知っていました? オスとメスの見分け方は?食べ物は?

へぇー、カナヘビがチロチロと舌を出すのはにおいを感じるためなんだ。

ミミズは身体を伸ばしたり縮めたりしながら前に進むんだって。

アゲハの幼虫って小さいうちは鳥のふんにそっくりだね。

そうそう、大人にはムシが見るのもいやっていう人がいるけど、せっかく子どもがムシに興味を持ち、科学しようとしている芽を、「キャーッ!」とか言って摘まないでください。せめて、庭に来るようなムシは触って見せるくらいでないと・・・。いやー、それが無理ならせめてこういう絵本を読んであげて、小さな生き物の世界を大人も知ってほしいですね。

やさしい文と絵で科学に親しむためのはじめの一歩になる素晴らしい絵本です。

澤口たまみ/文
田中清代/絵

本体価格900円+税

3歳くらい〜


ISBN403332420_00_1.jpg商店街にあるお店が各ページごとに出てきて、左ページになぞなぞが、右ページのお店の絵の中にその答えが出てきます。

ということは、この絵本はなぞなぞの本でもあり、絵さがし絵本でもあるってことです。お買い得でしょう?

さらに、文具屋、呉服屋、時計屋、手芸屋、八百屋、本屋、薬屋、花屋を買い物をするように、なぞなぞが楽しめます。

最後に買ってきたものを並べてみんなでケーキを食べているページが、家族団らんという感じで楽しい!

なぞなぞ/石津ちひろ
絵/なかざわ くみこ

本体価格1000+税

5歳〜

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CIMG1246.JPG2月6日、私たちはバート・ブランケンブルクを後にし、バスで40分くらい山奥に入った同じくチューリンゲン州オーバーヴァイスバッハにあるフレーベルが誕生した家を訪ねました。

幼児教育の祖として知られているフレーベルは、1782年この家に生まれました。今は記念館になっていて、向かいには牧師だったお父さんがいた教会があります。ガイドをしてくれた男性のエバーハート(Eberhardt)さんは私たちにフレーベルの生い立ちや生涯について話してくれました。

〈孤独だった子ども時代〉
誕生8ヶ月にして実の母を亡くしたフレーベル、4歳の時にやって来た義母に初めは可愛がられましたが、その後子どもが2人出来てからは自分には愛情を注いでは貰えなかったとのこと。厳格で忙しい父親はどういう理由からか彼を女の子の学校(当時男と女は別れていた)に通わせたということで、10歳に叔父(実母の兄で暖かくおだやかな牧師)の家に引き取られるまで孤独な子ども時代は続いたようです。

そんな中チューリンゲンの森だけが彼の孤独を癒してくれたようで、その後のフレーベルの自然の中から全宇宙の真理を見出すような哲学的思考へとつながっていったようです。また、フレーベルは父親も叔父も牧師だったことなどからキリスト教の影響を多く受け、自然の中にも神をみていたようです。そして、フレーベルが幼児を後々まで精神的、内面的に捉え、神性を宿すとした理由も、こうした彼の独自な生い立ちが影響していたのでしょう。「さあ、わたしたちの子どもらに生きようではないか!」という言葉はフレーベルの好みの標語だったそうですが、これも子どもに対する尋常でない思い入れが窺えます。

〈幼児は遊ぶことが教育〉
フレーベルは進学する経済力がなかったため15歳から様々な職業に就きましたが、23歳には偶然的に学校の先生にもなりました。いく度か大学に行くほど学問に対する熱意があり、また、ナポレオンと戦う義勇軍にも参加するほどの愛国心も強かったようです。

こうした中、職業の一つとしてなった教師でしたが、その経験は彼の心を熱くしたようで、そのころにフランクフルトにいたペスタロッチに出会ったことは、後の生き方を決定づけ、小学校の設立、不朽の名著といわれる『人間教育』の執筆、そして、晩年には幼児教育に関心が進み、幼稚園を作り、講演や募金活動をしながら幼稚園をドイツ全土に広めます。フレーベルはこの『人間教育』の中で「遊びは幼児の最も純粋な精神的なあらわれ」で、「幼児が熱心に遊びに没頭し、十分遊んでは疲れてよく眠っている様子は、最も美しい姿」と言い、幼児教育の根本は幼児を遊ばせながら導くことと説いています。

また、この著書には幼児に絵を描かせたり、歌を歌わせたりすることは、それが画家や歌手にさせるためではなく、それが人間として育つために重要だからだと説いています。つまり、幼児期に遊ぶことが大事だとする理由は、人間として育つためであって、これは今でいう早期教育の否定を示唆していると言えます。(エバーハートさんの話や荘司雅子著『フレーベルの生涯と思想』を参考に書きました。) 柿田友広

写真 上から
1、フレーベルの生家の前で
2、天井や床は当時のまま
3、生家の向かえにはお父さんが牧師をしていた教会がある
4、雪でおおわれたオーバーヴァイスバッハの町

保育園で読み聞かせ






今日は自宅近くの保育園に行ってきました。

〈今日のプログラム〉
・わらべ唄「くすりやのまえで」
・マリオネット「ミニ柿田」挨拶
・ロウソクに火を点けます。
・鈴木まもる作絵本「あかちゃんたいそう」
・わらべ唄「あたごさままいて」
・佐々木マキ作絵本「ぼくがとぶ」
・手遊び「ブラックさんとブラウンさん」
・ドロシー・マリノ作まさきるりこ訳絵本「くんちゃんのはじめてのがっこう」
・最後にロウソクを消します。(子どもたちが真剣にお願いごとをする姿が可愛い!)

年長さんとはこれでお別れなので、久々ミニ柿田を持って行ったが、一番強くリクエストしていた子が今日はお休みしていて残念!
「くんちゃん‥」はもちろん小学校に行く年長さんたちのために読みました。

長い話でも集中して聴くこの子たち、肉声で受け狙いなど決してしない私たちの「お話会」「読み聞かせ」ですが、お話を聴く力は間違いなく育っています。

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