分身として友だちとして

人形は無表情が一番

人形は、いわば人格をもった遊び道具です。その点、他のおもちゃとはやや質を異にしています。思春期の子どもが苦しい状況におかれた時に、本を読んで乗り切ったという話を耳にすることがありますが、人形も本と同じくらい内面的な心の支えとなる、と思います。

私はよく受験生に人形を贈ってほしいと言いますが、その理由も同じです。

「小学生になって、まだ人形を欲しがる」と嘆くお母さんをみかけることがありますが、小学生くらいから、むしろ本格的な人形遊びが始まるような気さえします。人形遊びは自我の発達とたいへん深い関わりをもっているからです。

百町森サイトの人形コーナー

(文:柿田友広、絵:相沢康夫)

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