'11年に出た印象に残った本 その2

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CIMG7048.JPG2011年に出た本の中でも特に私が印象に残った本,
第2弾。



CIMG7029.JPG『かわ』
鈴木のりたけ作/絵
川を上流から下流に向かいながら場面ごと、水の中と岸の風景や人物の表情までも描いている楽しい絵本。絵本をめくり先ず驚かされるのは描き手の目線、水中眼鏡で見たようなド迫力の魚! 従来の図鑑が知識の羅列的なのと正反対で、物語絵本の技も投入した新しい形の科学絵本。CIMG7026.JPG
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『今日からはじめるブックトーク』
徐 奈美/著
ブックトークとは「あるテーマを軸に数冊の本を順序立てて紹介すること」です。そして、その目的は「子どもに本に対する興味を持たせ読書のきっかけ作りをすることです。」小学生向けに低・中・高学年にわけて子どもが興味をひきそうなテーマで書かれた本。実践に基づいているのがいい。

『トラのじゅうたんになりたかったトラ』
ジェラルド・ローズ/文・絵
ふしみ みさお/訳
やせこけたトラは宮殿でおいしそうにご飯を食べている王様と家族が羨ましくてたまらない。ある日、召使いがトラの毛皮のじゅうたんを干しているのを見て、良いことを思いつき・・・。ユーモラスな語り口と力の抜けた絵、とびきり愉快な絵本。
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『正しいパンツのたたみ方』
南野忠晴/著
英語の教師から家庭科に変身した著者。理由は無気力オーラを出し続ける生徒を見て…。この本で「生活」「精神」「経済」「性」という四つの観点から自立を促している所が面白い。ご飯の作り方、お金との付き合い方等失敗談を交えながらアドバイスする所もいい。

『おおきい ちいさい』
元永定正/作
 大きい丸と小さい丸、大きい四角と小さい四角、いろんな形の大小を左ページと右ページで見せていくいたってシンプルな絵本。だがそこはモダンアートの第一人者、思いもかけないユニークな形が登場し赤ちゃんから大人まで見る者をとりこにする。パフォーマンス性のある愉快な絵本。元永さん、昨年亡くなりました。

『うけつがれるいのちのひみつ えぞまつ』
神沢利子/文
吉田勝彦/絵
えぞまつは実った松かさから種子を地面に落とす。だが良い条件が揃って芽を出し育つのはごくわずか。そんな中にあり何百年と生き、老いて倒れたえぞまつの倒木は腐り苔むし、栄養を含んだ絶好の病床になる。植物の生命のリレーを描いた感動の絵本。復刊。

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