'11年に出た印象に残った本 その1

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2011年に出た本の中でも特に私が印象に残った本をここで紹介したいと思います。昨年は東日本大震災、原発事故があり、多くの悲劇がおこりました。そんな中、被災地の子どもたちにに絵本を贈ろうという動きが日本全国に巻き起こりました。多くの人が子どもの本に何かしら力があることを暗黙に感じていた証なんだと、感激しました。

『新幹線のたび』
コマヤスカン作
新青森から3つの新幹線を乗り継いで、はるかちゃんとお父さんが鹿児島のおじいちゃんの家まで行く。その旅を迫力のパノラママップでたどるという画期的な絵本。完成した直後に大津波があり、海にのまれた地域をたどるのが辛かった。朝立って夕闇迫る終着駅に着く時、じわりと感動を覚える。

『ひみつの足あと』
アルバレス文 ネグリン絵
神戸万知訳
人間そっくりの伝説の生きものシグアバの女の子グアバは好奇心旺盛で、本当は夜だけしか陸に上がって来れないのだが、人間の男の子に近づき過ぎて…。日本の大震災より1年前に30万人以上の死者を出したハイチの伝説からとったお話しが絵本に。

『もりのおばけ』
かたやまけん作絵
森で弟とかけっこをしていた兄。負けるもんかとつい森の奥に来てしまい、ひとりぼっちで心細くなる。「おーい」とよんでみるとあちこちからおばけが出てきて…。少年の心の内面が見事に表現された作者40年前の作品。初めてのハード化。

『ひとりぼっちのかえる』
興安作 三木卓文
1匹で暮らす小さなカエル、お日様が寂しくないか尋ねると「毎日温かいお父さんのようなあなたにあえて寂しくない」と答える。雨、地面、風…皆に同じ事をきかれるが「寂しくない」という。豊かな自然のなかで、生きることの喜びを詠ったスケールの大きな絵と文が感動的。

『どんどこどん』
和歌山静子作
土の中でにんじん、じゃがいも、大根などが成長、たくましい絵とシンプルに響く擬音語が印象深い。開きが縦で、次のページがチラリと見えた時クイズ的になるところが面白い。

『パンツのはきかた』
岸田今日子作 佐野洋子絵
トイレに行ったブタの女の子が一人でパンツをはく様子は真剣そのもの。でも愛らしい。佐野さんも昨年亡き人に。

『バルンくんとともだち』
こもりまこと作
スポーツカーの仲良し3人組は5・60年代の名車。今日も競争、気分は最高!

『丘はうたう』
ディヤング作 センダック絵
ちっちゃな男の子レイは家族で引っ越してきた田舎で次々と遊びを見つけ出す。そんな中最高のぼくだけの秘密は…。子どもの視点でみずみずしく描かれた冒険成長物語。改訂復刊。

『整体的子育て2 わが子にできる手当て編』 山上亮著
整体の考え方を子育てに活かすコツを書いた本。著者の自然体な視点がいい。力を抜いて子育てをしたい親におすすめ。














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