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2007年2月 7日

帰ってきました!

ただ今、お店に帰ってきました!
おかげさまで、3人とも無事で元気です。
おみやげやらなんやらをみんなに見てもらいながら、ひと盛り上がりしたところです。

ほとんどのスタッフから「ブログの更新が少ない!」と怒られてしまいました(汗)。
本当にごめんなさい。
朝から晩まで歩き回って、夜もお店で食べたりしていると、「帰って寝るだけ」になってしまって、パソコンに向かう時間がほとんど取れなかったんです。次回(いつ?)は、もっと上手くやれるようにします。

そんな訳で、速報ではありませんが、写真などを加えながら、これから少ずつ書き足していきますので、よろしくお願いします。

2007年2月 4日

メッセ4日目

朝6時半ごろ起床。やや体重し。疲れがたまってるのか、夕べ基本メソッドをサボったからかは不明。いずれにしても、基本メソッドはやった方が調子がよい。

甘いパンしかテーブルに乗っていないので、それにマーマレードを付けて食すが、当然甘い。後から丸パンが出てきたので、一安心。ロースさんは弁当用にとアルミホイルを出してくださる。ありがたい。メッセの食事は高いだろうとおっしゃっている。今日は彼女の息子さんが来るそうで、オーブンの中で豚を焼いているところを見せてくれる。いい匂い。

今日もトラム+バス+徒歩で行くことにするが、日曜なのでトラムが半分の本数に。待たされる羽目になったが、9時15分には東ゲートを通過。イガミ、ジオマグなどを見ながら西ゲートへ。

柿田さん、つっつと落ち合って3号館へ。つっつはメッセは初めてなので、主なブースを軽くのぞく。、ポングラッツさんやナッテラさん、エルツ関係などなど。ネフブースでは、ハイコ・ヒリック氏に少しお話を伺うことができた。

この日は、つっつのドイツ語力を借りて、聞きたいことを聞く予定です。

2007年2月 3日

メッセ2日目

ただ今、2月2日の夜9時45分です。今夜は、柿田さん、相沢さんと別れて、一人で帰ってきました。彼らはタイ料理を食べているでしょう。

私は飽食気味なのと、日記を書いたり、予定を組んだりする時間を取るために別行動をさせてもらいました。とは言っても、分かれてすぐ中央駅で本屋によって、ついついいろいろ買い込んでしまいました。ゾーヴァの本、鉄道の本、ドイツのナンセンス漫画、ドイツ語版の日本の漫画(これがいろいろ出ていてびっくり)など。今日はおそらくサッカーの試合があったのか、若者たちが駅の中で大声で騒いでいます(ちょっとこわい)。本屋を出て、テイクアウトのサンドイッチと、ガス入りのミネラルウォーターを買ってバスに乗って帰ってきました。たった2時間ほどですが、実は初めてのドイツ単独行動でした。ちょっとドキドキ。今は部屋に戻ってのんびりしています。

しかし今日も疲れました。今日は、昨日の続きの3号館から始まって、2号館、そして1号館をほぼ回りました。カタログもたくさんもらって、柿田さんのカートに入り切らないくらい。特に、百町森女性スタッフから頼まれていたドールハウス関係や、エルツ関係は、おみやげ(カタログ)が少ないと怒られるので(笑)、めぼしいところは、押さえました。

これで、一番メインとなる1~3号館のお目当てのはほぼ行けたので、一応は一安心。でも、まだ残っているところもあるし、4~12号館はまったく手付かず。明日、明後日は、相沢氏のショーもあるので、ちょっと心配です。ニュルンベルクのおもちゃ博物館に行けるかしら???

今日は、ドールハウスの小物から始まって、芸術的なハンペルマンや、楽器、木製のゲーム、人形用のベッドなどで収穫がありました。また、キーナーさんや、シルヴィア・ナッテラさん、ケーセン社のメーランさん、ヴェルナーさんといった方々にもお会いできました。その上、ニック社のブースのそばで、偶然にもクラーセンさんとも会えたんです!相変わらずお元気で、フレンドリーな感じもそのままでした。

さらに、今日は以前からずっと知りたかったことがわかったんです!(超うれしい!))ザイフェンのおもちゃの中でも、私が一番好きと言っていいくらい気に入っている「街角のおもちゃ屋さん Striezelkinder 」が持って売っているものの中で、一番不思議だった銀色の細長い帯のようなもの、あれの正体がわかったんです!こんなことを知りたい人は多分百町森スタッフの数人と、あとは日本全国を探しても一人いるかいないかだと思います。ほかの人にとっては、「へぇ~、それで?」という話でしかないので、ここでは内緒にしておきます。でも、ホントわかってうれしい!別に聞こうと思って準備していた訳じゃなかったんですが、ブースで見本を見た瞬間に、長年の疑問がすっと出てきました。いや~、ここまで来た甲斐がありました。

2007年2月 1日

メッセ1日目:3号館

ジーナ社へのご挨拶もすんで、いよいよこれから探検の旅だ!
我々にもっとも関係があるのが、この3号館を含む1〜3号館なので、とにかくここから出発だ。

まず目に飛び込んできたのが、向かいのキュボロ社のブース。すでにお客さんも入り始めて賑やかだ。面白いのは過去のキュボロの変遷を実大サンプルで表示した展示。かねがねキュボロの加工精度の高さには感服していたが、最初の頃は荒削りだったことがわかる。

キュボロの変遷

社長のエッター氏は、とても大柄で気さくな方。質問にも親切に答えて下さる。ただ、われわれのドイツ語会話力では、どうにも上手く伝わらなくてもどかしい。私自身も、何をどう聞いたらいいのか、もやもやっとしているので、後日あらためて訪れることにする。エッター氏は、キュボロではない商品、「バベル」を紹介してくれた。これは2人用の対戦ゲーム。木製のものがすでにあるが、樹脂製にしてコストダウンしたモデルだ。ルールはシンプルで、樹脂の質感もなかなかよい。ちなみにエッター氏とのガチンコ勝負は、接戦だったが私の負け(手加減して下さったに違いない)。

キュボロ社社長のエッター氏と

しばらく3号館を見て回ったあとお昼を食べることにする。屋外にあるスタンドのニュルンベルガーがすごく美味しかったので、まずはそのスタンドを探すが、なかなか見つからない。会場自体の構造が迷いやすくわかりにくい感じになっているので、前の場所もどこだったか確信が持てないのだ。

結局、2号館と3号館との間に発見するも、お休み!期待を膨らませていただけに、一同がっくり。仕方がないので、そばにあるホットドッグスタンドで我慢する。悪くはないが・・・、ニュルンベルガー食べたかった。柿田さんは、おなかが空いていないとのころで何も食べず。

ホットドッグを食べる失意の相沢

腹ごしらえをして3号館に戻る。
出入り口のところにあるユシラ社のブースにまず立ち寄る。いつ見てもシンプルで美しいデザイン。北欧デザインの真髄というか、純粋でよい部分というのがここにあるような気がする。きれいなハガキと不思議な味のお菓子をいただく。

クレーブスさんのブースでは、素朴で可愛らしい人形が勢揃い。昨年、来日したときの様子をうれしそうに話して下さる。浴衣を着た日本の子どももいて感激。生地はユザワ屋で買ったそうな。

アンネ・クレーブスさんと

しばらく歩くうちに柿田さんが「やっぱりお腹が空いた」というので、3号館の端にあるレストランに行く。ウエイトレスの女性が、とっても愛想が良くて、昨夜のヒルダ(仮称)とはえらい違いだなぁとうなずき合う私たちでした。柿田さんは、ジャガイモの粉を練ったニョッキのような料理とサラダを注文。ドイツ料理には野菜が少ないので貴重な野菜である。我々も味見させてもらう。

柿田さんが頼んだニョッキのようなもの

レストランを出て、さっき気になったブースに立ち寄る。アンネ・クレーブスさんの人形がスキーをはいていたり、そりに乗っていたりしていて、めちゃくちゃ可愛いのだ。よく見ると、お面をかぶっていたり、縄跳びを持っている子もいる。その加工の細かいこと!女性の方が、うれしそうに説明して下さる。クーゲルバーン(玉の道)は、実際に道を組むことができ、玉も転がるのだ!他にも、ちゃんと動くハンペルマンやラチェット、コマなどなど、小さいけど本物さながらのミニチュアがいっぱい。柿田・相沢両氏が追いついて来たので呼び寄せる。

リーベ社のブースで、可愛いAK人形を発見

3者3様それぞれに精巧なつくりのミニチュアに興奮して、色んなものを見せてもらう。聞けば、うちで既に販売しているドールハウス用の黒電話がこのメーカーのものだと言う。やった!これで注文できるぞ!

このリーベ社は、1987年にできたまだ新しい会社。いかにも職人と言った感じのお父さんがマイスターで、娘さんの彼女と、甥夫妻の4人でやっているらしい。こんなすごい人達に出会えるなんてラッキー!今回最大の収穫の予感。

その後、万華鏡のアプレス社へ。ここの万華鏡と視覚おもちゃの復刻版が私は大好きなので、ほとんどミーハー気分で写真を撮らせてもらう。ここでも、キュボロ同様、色々と聞きたいことがあって、少しお話しするが、やはり言葉の壁でアウト。また来ま〜す。

アプレス社のドミニク・ストラさんと

メッセ1日目:ネフ社、ジーナ社

9時開場とともに入場。まずはネフ社、そしてジーナ社のブースがある3号館をめざす。1号館、2号館を足早に通り抜ける。

ネフ社ブースには、クリちゃん、ハイコ・ヒリック氏、パトリック・エンゲラー氏の3人。白を基調としたブースで、中央の大きな白い棚に、ネフ社の商品が美しく展示されている。真ん中の空間には、上から下まで、赤いキュービックスが飾られている。中には2セット、3セット使って組んだものもあって圧巻。左右の壁際に展示棚があり、新作が飾られている。中央奥の棚には、乳児向けを中心に低年齢向けのおもちゃがある。通路に面したところに、いつものネフ社プレイテーブルが置いてある。土曜、日曜は、相沢氏はここでパフォーマンスすることになる。

ネフ社ブース

早速、相沢氏がヒリック氏に「ネフスピール・パターン表」を手渡す。その様子を写真を撮ってもよいかと尋ねると、快く微笑んで「どうぞ」とのこと。ヒリック氏は最後までひととおり目を通してくださり、早速ネフスピールの飾ってある棚を再度組み替えて、ネフスピールの前に、パターン表を置いて下さる。「これで気に入ってくれたかい?」といった感じ。ありがとうございます。

ハイコ・ヒリック氏にネフスピールのパターン表をプレゼント

両側の壁に沿った台に新作が置かれている。今回、全く新しいものは、相沢氏のものと、ヒリック氏のものの2点。ちょっとさびしい気もする。そのさびしさを埋めるかのように、現行品の色違いや廃番品の復刻(カンパニーレ)などが並んでいた。

まだ、お客さんがいないのを幸いと、ヒリック氏に自分の作品について解説してもらう。最初にレインボウ。流れるようにパフォーマンスをしてくださる。それから、イカモ、イマーゴ、キュブレックス、オプトリック・・・しばらくするとお客さんが来たので、また時間のある時にお願いすることにして、早々に辞する。

自作を説明するヒリック氏

続いて、ジーナ社ブースへ。最新作「ハニカム」をはじめ、相沢氏の作品「ボーン」「ツキミ」「ビブロス」が商品化されている。土曜・日曜には、相沢氏はここでもパフォーマンスを行なう予定だ。社長のバーバラ・ザイドラーさんと息子さんがいらっしゃったのでご挨拶。相沢氏は、新しいプロトタイプの写真を手渡していた。

ジーナ社社長ザイドラーさん

ジーナ社の新作で目を引いたのは、PYROM(ピロム?)というフレッド・フォス氏の作品。立体的なモザイクとも言えそうだが、色と形が織り成す模様が実に美しい。ジーナ社の加工の良さもあいまって、きっちりとした作品に仕上がっている。昨年出た相沢氏のハニカム、フォス氏のTrapezに続いてのこの新作、ジーナ社もなかなか積極的で頼もしい。

メッセ1日目:見本市概要

前回の旅行記と内容が重なるが、最初にこの見本市の概要を簡単に。

名称:Spielwarrenmesse (International Toy Fair Nuernberg)
期間:2007.2.1-2.6
場所:Messezentrum Nuernberg
出展者:2,700社以上(60ヶ国)
おもなジャンル:人形・ぬいぐるみ(1,2号館)、木のおもちゃ(2,3号館)、構成玩具・電動おもちゃ(4,5,6号館)、鉄道模型(4A号館)、アウトドア・スポーツ(7,8号館)、ラジコン・プラモデル(7,7A号館)、ハロウィンなどカーニバル用グッズと工作(9号館)、ゲーム・本・学習と実験(10号館)


今回58回目を迎えるこの見本市は、世界最大規模のおもちゃの見本市といわれている。今年は、世界60ヶ国から、2,700社を超えるメーカー・問屋が集まり、新商品などを展示する。

おもちゃの種類も多彩で、木製のおもちゃ・人形から、三輪車などの乗り物、鉄道模型、ゲームや子どもの本まで、ありとあらゆるおもちゃが集まってくる。来場者は、我々のような小売店、ニキティキやブラザー・ジョルダンのような輸入業者、業界紙などのプレス関係者などで、一般者は入場できない。

会場は広く、西ゲートから東ゲートまで約600m。16あるホールのうち、我々にもっとも関係が深い3号館の長辺は約200mなので、サッカーグランドの縦方向の2倍くらいある。この中だけでも270社くらいのブースがある。とにかくとてつもない規模の見本市なのである。

メッセ1日目:朝~メッセ会場

ニュルンベルクの1日目。昨夜からお世話になっている民泊先ロースさんの寝室で目覚める。6時。

相沢氏はまだ眠っているので、しばらく暗い中でPCを触るが、暗くてうまくタイピングできず(当たり前か)。キッチンに移動すると、ロースさんと黒猫チャーリー登場。チャーリーは、とても人なつっこくて足にまとわりついてこっちを見上げて、ニャ〜なんて鳴いている。可愛いやつ。相沢氏が起きてきたので寝室に戻って基本メソッドをやって、朝食の時間。夕べの話の通り、7時に居間で食べる。ロースさんは、チャーリーが居間に入らないように、注意している。相沢氏によると、こんなに人なつっこい猫は珍しいとのこと。

ロースさん宅の朝食

朝食は、丸パン、ハム、コーヒー、ヨーグルトの典型的なドイツの朝ごはん。どれもおいしくて、ありがたくいただく。でも丸パン2個はちょっと多いかも・・・。

柿田さんとSMSで連絡。Hbfでなく会場で9時ごろ落ち合おうとのこと。オッケ〜。ロースさんの話では、メッセ会場まで1時間くらいかかるらしいので、8時過ぎに家を出て、バスの停留所へ。

ロースさん宅付近

中央駅で地下鉄に乗り換えてメッセ会場へ。初日の朝一番なんて、空いているのでは?という私の予想はまったく外れ、地下鉄の中、駅を降りてからも激込み。会場入り口でうまく柿田さんと合流。9時前だったので、入り口前のクロークに上着を預け、開場を待つ。入り口前の黒山の人だかりの間を、出展者の名札をつけた人たちが潜り抜けて、会場内に入っていく。出展者は9時前から入場できるのだ(準備があるから当たり前か)。

メッセ西ゲート