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COMO(コモ) 2001年5月号(主婦の友社)
お父さんは家で何してますか?
絵本に登場するお父さんは、さりげない存在感がステキです

柿田友広

 皆さん、今の子育てで問題になることのひとつに「父親像の不在」があります。子どもにごっこ遊びをさせても、お父さんごっこが出来ない子が多いんですって。さびしいですネ。
 今回の絵本のなかに登場するお父さんが、どんな描かれ方をされているか見てみてください。いろんなタイプのお父さんに出会いますが、「こうでなくてはいけない」という姿はないようです。でも存在感をしっかり持っています。どうしたら、そんな存在感をアピールできるんでしょうか?
 日本のお父さんは、世界でも珍しく家庭にいることが少ないお父さんだそうです。たまに家にいても疲れてゴロゴロしてるだけってのも情けない。そこで提案ですが、お父さんに絵本を読んでもらうのはどうでしょう。たとえば、ここで紹介しているような大人も楽しめる絵本なら、お父さんの疲れもいやされます。子どももきっと、お父さんの存在を忘れないはずですよ。

おやすみなさいフランシス
■リリアン・ホーバン/文
 ガース・ウィリアムズ/絵
 松岡享子/訳
夜7時、あなぐまの女の子フランシスの寝る時間、だが、やれ部屋にトラがいるの、大男がいるのとなかなか寝ようとしない。かなり面倒見のいいお父さんだが、自分が寝るころにもフランシスがやって来たときにはさすがにちょっと怖い顔、緊張感が走る。(1,000円)

おとうさんにもらった
■えびなみつる/作
ナイフ、マッチ、ロープ…お父さんがにこにこしながらぼくにくれた。でも、使い方を誤ると痛い目に遭う。道具との付き合い方を示した本だ。何でもやらせてくれるお父さん、小さな失敗をさせてくれるお父さんがさりげなくかっこいい。(1,350円)

わたし
■谷川俊太郎/文
 長新太/絵
「わたし」は男の子から見れば女の子だが、お兄ちゃんから見れば妹、見る人によって呼び方も変わる。これはつまり、社会学の本。この絵本に登場するお母さんは新聞を読み、お父さんは料理をしている。ジェンダーを問い直す視点もある。(838円)

ねむりひめ
■グリム童話
 フェリックス・ホフマン/絵
 瀬田貞二/訳
百年の眠りの後、王子のキスで目を覚ます、よく知られたお姫様の物語。この絵をかいたホフマンは、最初は自分の娘のために絵を付けたという。それだけに王様のお姫様に対する愛情がほとばしり出ているのを感じる。迫力ある絵本。(1,300円)

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