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COMO(コモ) 2001年3月号(主婦の友社)
「仕事」をテーマにした絵本で
社会の仕組みや達成する喜びに子どもが初めて出会えるはず

柿田友広

 今回は仕事がテーマの絵本を取り上げてみました。絵本というと「かわいい」「夢があっていいわネ」などと思われがちですが、すぐれた絵本には子どもが社会を学ぶ上での大切なポイントがちりばめられているものです。
 仕事をテーマにしたこれらの絵本は、一見地味で取っ付きにくいもの。しかし、子どもは子どもで「自分が役に立つ人間だ」と早く認めてもらいたいため、実際に読むと、ただかわいいだけの絵本より夢中になるはず。きっと、これらの中には、生活の中の「真実」がたくさん隠されているからでしょう。
 子どもも小さいながら、服の作られ方や、働かなければ生活ができないこと、大人が実際どんな仕事をしているのか、経済はどうなっているのか、など興味津々なのです。ここで紹介する絵本のすぐれたところは、それらの仕事がやりがいのあるものであり、成しとげた時に大きな喜びを伴うものだと教えてくれているところでしょう。

ペレのあたらしいふく
■エルサ・ベスコフ/文・絵
 おのでらゆりこ/訳
自分で世話をしてきた羊の毛が長くなったので、少年ペレはその毛で服を作ることに。でも一人ではできないので、おばあちゃんや近所の人に仕事を頼む。その間、ペレはみんなのお手伝いをする。服ができて目的が達成され、満足感が味わえる絵本。(1100円)

ひとまねこざる
■H.A.レイ/文・絵
 光吉夏弥/訳
ご存じ知りたがりやのこざるのジョージは動物園を抜け出し、入ったレストランでスパゲティを食べてしまう。働かざるもの食うべからず。コックさんはタダでは帰さない。だが、ジョージの意外な才能が認められ、いい仕事がめぐってくる。(600円)

ちいさいしょうぼうじどうしゃ
■ロイス・レンスキー/文・絵
 渡辺茂男/訳
消防士さんの仕事の一部始終が描いてある絵本。小さい子向けだからといって、手を抜いていないところがいい。子どもはこの本を通し、社会に役立つ大人になろうと思うだけでなく、数学や科学にもきっと興味を持つようになるはず。(800円)

せきたんやのくまさん
■フィービとセルビ・ウォージントン/文・絵
 石井桃子/訳
このくまさんシリーズはすべて仕事をテーマにしており、繰り返される毎日の生活による安心感を与えてくれる。石炭の袋を一個二個と置き、お金を百円二百円ともらうところがわかりやすい。経済の原理に最初に接する絵本かも。(900円)

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