リリアンの原型は、一世紀以上前のドイツにすでにあったといわれています。もともとは、木製の糸巻にクギを四本打ちつけただけの、手作りおもちゃだったんですね。クギが四本ってのがヨーロッパ型なんですね(日本製は五本)。太めの毛糸なども編めます。
さてこの『緑帽リリアン編み』は木製品です。すごく手になじんで編みやすい。何より、クギの形に工夫が凝らされていて、失敗が極めて少ないところが、私は気に入っています。
リリアンといえば、プラスチック製の安価なものもよく見かけます。遊びそのものは変らないわけで、「安いほうがいいわ」という方には、もちろんそちらをお薦めします。
ただ、本体が透明なものだけは、私はちょっと・・・・・・ですね。だって、無心に細いひもを編んでゆくうち、ある時ふと気がつくと、下から編まれた太いひもが出てくる、その瞬間が嬉しいんですよ、リリアンって。そう思いませんか?