フェナキスティスコープ


フェナキスティスコープ:ホルダーの金属軸の両端に円盤をナットで固定します。円盤の穴はハトメで補強されています。 フェナキスティスコープ:写真と異なる可能性があります。
  • フェナキスティスコープ
  • 14,400円+税(10%税込15,840円)
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商品の説明

映画が生まれる直前の19世紀なかば、映画/アニメーションの元祖とも言えるソーマトロープ、ゾートロープ、プラクシノスコープといった視覚玩具の傑作が生まれました。これもそのひとつです。

当時の人たちにとって、絵が動き出すという現象は、大変な驚きだったに違いありません(なにせ「驚き盤」と呼ばれているくらいですから)。かと言って、動く映像に囲まれている現代の私たちにとっては退屈か、というと、決してそうではありません。今見ても、やっぱり面白いのです。

ベルギーの物理学者ジョセフ・プラトー(1801〜83)は、電気や光の信号がなくても「スリット」という細いすき間を通して見ることで、絵が目の前で動いて見える「フェナキスティスコープ」を発明しました(1833)。

(山村浩二「アニメーションの世界へようこそ」より)

1832年には、「驚き盤」と呼ばれる、周辺にスリット穴と同数の絵がかかれた、ボール紙円盤のアニメーション装置が、別々の国の人によって同じ年に発明されました。絵の面を鏡に向け、裏からスリット穴を通じて回転する絵の像を見ると、10個くらいの絵が連続して踊りだします。少しずつ違う運動の分解部分を、残像現象を利用して続いた様に見せる、画期的な発明が誕生しました。この装置の一つがベルギーの「フェナキスチスコープ」、もう一つはオーストリーの「ストロボスコープ」で、両者は全く無関係でしたが、同じ考案でした。

(田中芳郎「初期のアニメーション装置について」より、「映像体験ミュージアム」に収録)

フランスのおもちゃを強力に擁護する「おもちゃの歴史」(フランソワ・テメル著)では重要な指摘がされています。

フェナキスティスコープの用途は、つねに玩具だけであった。その名はギリシア語で「だます者」を意味するフェナックと、「狙う」を意味するスコペインに由来する。

この視覚の玩具については、1832年にベルギー人アントワーヌ・プラトーにより発明され、彼が39歳で失明したため発明を完成できなかった、と(間違って)書かれることが多い。

実際は、フェナキスティスコープに関する特許は1833年にアルフォンス・ジルー社により登録されている。

この復刻版について

この商品は、フランスの「Apres la Pluie」社が手づくりで復刻しているものです。説明書など何も付属していませんが、「Optisches Spielzeug oder wie die Bilder laufen lernten」を見ると、この商品の5枚の絵は、フランスのA.Girouxによって、1833年にパリで発売された「Phenakistiskop-Set」に含まれていることが確認できます。

ただし、その他の部分、ホルダーや黒いスリット盤などの仕様が同じかどうかは確認できません。

作家について

1999年ニュルンベルク国際玩具見本市にて

1976年古典的な万華鏡に独自の技術と工夫を加え、さらに収集家のためでない市場性を持った製品として甦らせたドミニック・ストラ氏。彼は、職人の手仕事から生まれる個性を大切にしながら、誇りを持って本物志向の万華鏡を作っています。彼の会社の名前は、Apres la Pluie。フランス語で「雨上がり」という意味です。

万華鏡製作と並行して、19世紀の視覚おもちゃの復刻版もコツコツと製作しています。手作り感満載で、仕上がりにややバラつきはありますが、それがまた味わいとなって当時の雰囲気を感じさせます。

商品詳細

作: A. Giroux
部品寸法: 直径17.5cm(円盤)W19×H20cm(ホルダー)
内容: ホルダー、絵付円盤5枚、スリット円盤、台座
製作: Apres la Pluie (フランス)
生産国: フランス
初版発行日: 復刻版(オリジナルは1833年)
原著: Phenakistiskop

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