くねくね人形

おもちゃの発祥の地ザイフェン(ドイツ)のからくり人形3点をご紹介します。

底面を押し上げると、ごらんのようにそれぞれの人形が力を失い、くねくねと動くんですね。その様子が面白くて、思わず微笑んでしまいます。

また、ピエロは、磁石付きのシルクハットを頭にうまくかぶせることを目的とした、チャレンジ玩具(?)です。底面はバネ仕掛けですから、手を離せば元にもどり、人形も再びシャキッと立ち直ります。手、足、胴は、それぞれ糸で結ばれているんですね。

単純な原理が、実に面白い動きを生み出していて、作者の遊び心に感心してしまうわけです。そういえば、たまにプラスチック製のくねくね人形を見かけることがありますが、こういうものを、きちんと木で、ろくろの技を駆使して精巧に作っちゃうところが、さすがザイフェン……などと、私は思うんですね。

え?私の一番のお気に入りですか?ずばり、よっぱらいです。ハイ。

原名:
Wackeltieer Giraffe(きりん)、Wackelfigur Clown(ピエロ)、Wackelfigur Stiller Zecher(よっぱらい)
作者:
クルト・シュテファニー(Kurt Stephanie)(きりん)、ヘルムート・ビルツ(Helmut Bli)(ピエロ、よっぱらい)
製作:
シュテファニー社(ドイツ)(きりん)、ブリッツ社(ドイツ)(ピエロ、よっぱらい)
製作年:
1960年
素材:
木(ブナ、ハンノキ)
対象年齢:
3歳位から
取扱い:
(株)アトリエ ニキティキ