おじいさんの旅


  • おじいさんの旅/アレン・セイ
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いつだって、誰だって、故郷は懐かしいもの

「ぼく」のおじいさんは、若者の時、日本からアメリカに渡った。新しい風景はおじいさんを魅了し続け、故郷を思い出すことができないほどだった。が、やがて娘が生まれ、成長を見ていると、幼い頃の友達がなつかしくなり、故郷が恋しくなる。ついにおじいさんは日本に帰る。「ぼく」は子供の頃、そのおじいさんからアメリカの話を聞いて育ち、若者になるとおじいさんと同じようにアメリカに渡り、おじいさんを意識してアメリカで暮らしている。

淡々と家族の話を綴っていく絵本だが、テーマはプライベートなものではなく、異邦人のアイデンティティということだ。最も優れた絵本に贈られるコルデコット賞をとるほど、この絵本がアメリカ人に支持された理由は、アメリカが異邦人の国だからだろう。だから、日本ではともかく、アメリカ人には安らぎを与える1冊らしい。じゃあ、ずーっと日本に住んでいる私たちには無縁かといえば、そうとも限らない。両親の古い白黒写真なんか見ている時に感じる、時間を超えた懐かしさや、今森光彦さんの里山の写真集なんかを手にした時に感じる風土や文化に対する郷愁に似ていないこともない。さらに、若い時に何かに挑戦した自分がいれば。

2年かけてじっくり作った絵本だけあって、1枚1枚の絵に、すさまじいばかりの思いが込められている。

ソトコト2003年6月号(発行:木楽舎)より柿田友広

商品詳細

作: アレン・セイ
寸法: 29.9×25.0cm
内容: 32ページ
製作: ほるぷ出版
初版発行日: 2002年11月25日

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