岩波少年文庫 162

消えた王子 上


消えた王子 上:  消えた王子 上:  消えた王子 上:  消えた王子 上: 
  • 岩波少年文庫 消えた王子・上
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主人公の少年マルコは幼い頃から父親とその従者の3人でヨーロッパ諸国を転々としている。彼らの祖国サマヴィアは500年前に悪政を行った王が謀反に倒れた後、王位をめぐる内紛が絶えず荒廃している。伝説では悪王には立派な王子があり国民の信望を集めていたが謀反の際に行方知れずになったという。サマヴィアの人々の中にはいつか王子の末裔の真王を迎えて国を再建しようと準備を進める者たちがおり、マルコの父もその一人。マルコも敬愛する父の教えを守り祖国の役に立てる日を夢見ている。そんな中サマヴィアに激しい内乱が起こる。決起の時と判断した父は、パリやウィーンの同志に暗号を伝えるためマルコと友人の少年を密使として送り出す。少年たちの旅の首尾は?王子の末裔とは?

物語の展開も楽しめるが、マルコやその父親、友人ラットの描写が格別。マルコはハンサムな顔立ち、自然に身についた気品、訓練された冷静さで動揺も顔に出さず、各国の言葉を自在に操る上に記憶力抜群、誠実で思いやりもある。父親はこれに包容力と威厳が加わり、ラットは天才的な戦略家でひたむきな忠誠心の持ち主。健全かつ魅力的なこの人物描写は「小公子」などで知られる作者の持ち味でしょう。まだ知らなかった佳品を読めて幸せ、楽しみました。(読書好きな3,4年生〜) 

(築山真希子、コプタ通信2010年05月号より)

サマヴィアというヨーロッパの小国。かつて悪徳な国王に命をねらわれた王子イヴォールは内乱で行方知れずになったが、その王子の血を受け継ぐ者はいまも生きている、いつの日か祖国にもどってきて人々の苦難を救ってくれる――そう切望する声は、五百年の年月をへても、ひそかに高まるばかりだった。

物語の主人公は、秘密組織のメンバーとして立ち上がる時を待っている愛国者のひとり、ステファン・ロリスタンとその息子マルコ。父子は貧しくも教養と気品にあふれ、かたい絆で結ばれていた。マルコは、ロンドンに滞在中、悪たれを集めて教練に打ちこんでいる足の不自由な少年ラットと出会う。ロリスタンはまだ十代前半のマルコとラットに、「ランプはともった」という決起の合図を同志たちに伝えるという、とてつもなく重要な任務をまかせる。いくつもの都市やアルプスの山中を舞台に、危険と感動のドラマがくり広げられる――。

はたして、伝説の王子はあらわれるのか?ていねいな心理描写が支える、スケールの大きな物語。

◆有名な『秘密の花園』『小公子』『小公女』などを書いた作者バーネットによる、知られざる名作。訳者の中村妙子さんは、少女時代にこの作品の抄訳を読み、いつか訳したいという想いを長年温めてこられたとのこと。

(出版社サイトより)

商品詳細

年齢: 小学校高学年〜
作: フランシス・ホジソン・バーネット
訳: 中村妙子
挿画: レナード・ワイスガード
カバー画: 平澤朋子
寸法: 17×12cm
内容: 並製・カバー・260頁
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2010年2月16日
原著: THE LOST PRINCE (1915)

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