音階について

ダイアトニック

通常のドレミファソラシの7音階。ピアノの白鍵を順番に弾いた時の音階です。

ダイアトニック



ペンタトニック

どのように弾いても、調子はずれにならない不思議な音階です。赤ちゃんの時には、わらべうたを弾いてあげたり、気持ちの向くまま自由に弾いてみて下さい。どのように弾いても、フレーズが自然につながって、いつまででも弾いていられそうです。いつ終わってもいいし、終わったつもりでも、また何となく続けてしまうこともあって、それもまたいいものです。生まれたメロディーがなんとなく懐かしい感じがするのは、わらべうたに通じるものがあるからでしょうか。



ペンタトニックいろいろ

ダイアトニックから2つの音を抜いた5(ペンタ)音で構成された音階のこと。古くはピタゴラスの時代にまでさかのぼります。民族音楽にもペンタトニックがよくみられます。

よく使われるのは、ファとシを抜いたドレミソラの音階(ミーファ、シードの半音階が含まれていない)。

ペンタトニック
C調

当店で扱っているほとんどの楽器は、ソ(G)から始まる調に転調したソラシレミの音階です。

ペンタトニック
G調

これは、日本の庶民が使っていた陽旋法と同じで、わらべうたにもよく使われています。ほかにも陰旋法や琉球音階(ドミファソシ)といったペンタトニックがよく知られています。

琉球音階
半音 半音


長調でも短調でもない中立的な五度の気分

R.シュタイナーは、9才くらいまでの子どもには、長調や短調といった調性を持たない五度の雰囲気がふさわしいと話しているそうです。ラを中心に五度下のレが最低音、五度上のミが最高音で、さらにレの五度下のソとミの五度上のシを加えると、レミソラシレミのペンタトニックになります。この音階が、キンダーハープやペンタトニックフルート、グロッケン等でよく使われています。

ラを中心とした五度音階
5度 5度 5度 5度
Gを1オクターブ上げ、Bを下げる
DとEのオクターブも加えて並べ替え=この7音がよく使われる

長調や短調という音階は、演奏者の感情を表現するのに必要ですが、はたして子どもたちは、感情を表現するために歌を唄ったり楽器に触れるのでしょうか?おそらくもっと素朴に、自分の出す声や音の響きを確かめたり、味わったり、イメージをふくらませたりしているのではないでしょうか。そうやって考えると、調性を持たないペンタトニックの持つ中立的な気分は、実に子どもにふさわしいと思います。面白いことに、日本のわらべ唄の多くもこの音階です。



「出す音すべてが正解」が生み出す安堵感

ペンタトニックの場合、2音階足らないために、知っている曲が弾けないことがあります。でもだからといって、面白くないと決めつけないでください。逆にその「弾けない」ところがペンタトニックの長所とも言えるんです。特に私たち大人にとっては。

というのも、楽器を手にすると、大人はつい知っている曲を弾いてしまいますよね。でも、上手く弾けずにつっかかったり、途中でわからなくなったりして、つまらなくなってしまうことってありませんか?あるいは、間違えないように緊張したり、がんばって最後まで弾き通せたとしても、「音楽を楽しんだ」という喜びとは何かが違う。しかも、知っている曲しか弾けないし、たくさん弾けるわけではないので、すぐ手づまりになってしまう・・・(何を隠そう私の例です)。

ペンタトニックの楽器の場合、違う展開になります。つまり

「知ってる曲は弾けない楽器だから、知ってる曲を弾かなくていい」(ブラボー!)し、
「知ってる曲は弾けない楽器だけど、知らない曲をいくらでも弾ける」という喜びに出会えるわけです。

一番素晴らしいのは、「どう弾いても全てOK、出す音出す音が全部正解」ということです。決まった曲を間違えずに演奏することが、今までの楽器との付き合い方だったことを思えば、全く異なる付き合い方です。思いのままに、上(高い音)に行ったり、下(低い音)に行ったり、細かいフレーズを弾いたり、ゆったりと弾いたり、そ〜っと静かに弾いたり、少し強めに弾いたり・・・と思いのままに弾いていればいいのです。緊張しなくていいし、リラックスしている分、音に気持ちが集中して、響きをじっくりと味わうことができます。



クロマチック

いわゆる「ピアノの黒鍵」を含む半音階のこと。

(佐々木隆行)

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