相沢の修理日記 08

08. ミッキー社の汽車たち

スウェーデンのミッキィ社は、ブリオ社と並んで古くから木製レールと汽車のセットを作ってきました。

ブリオ社はごく初期から塗料によって着彩を施していましたが、ミッキー社は、96年頃まで染料で色付けしていました。今回の依頼品は、7台のうち5台が染料仕上げでした。よくまァ、長きにわたって遊んでくれたものだ、とひたすら感心しつつ、修理させていただきました。

それにしても品格があるなァ・・・

(2006年2月 相沢康夫)

カルテ

  • 商品名:ミッキィ社の汽車たち
  • 製造:ミッキィ社(スウェーデン)
  • 依頼主:A保育園(静岡市)
  • 状況:磁石が取れてなくなってしまった。
  • 担当:相沢康夫

修理内容

1.スウェーデン・ミッキー社の汽車たちです。新幹線(エクスプレス)を除く全てが染料による着彩です。木の地肌が透けて見えてきれいです。7台とも磁石がなくなっています。
2.超簡単な修理ですね。注意点は2つ
1.片方にS極を付けたら、反対側にN極をつける
2.金属(磁石)と木、両方がくっつく接着剤を選ぶ。今回、私はアロンアルファ・ゼリー状を使いました。
3.くっつけている磁石は、もちろんミッキー社の純正部品(別売)です。瞬間接着剤とはいえ、指で押さえつつ「いち、にィ、さん・・・」と、10まで数えました。
4.ハイ!全員ばっちり直りました。
5.今回は私の修理テクを紹介する事より、このミッキーの廃番品たちをお見せしたくて、これを書きました。見て下さい。このシンプルさ。そして、遊び込まれた美しさ。

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