子どものあやし方33

鳥の鳴声

鳥の鳴声

この間、山の中に入ったら、ウグイスと、それから、もうひとうの鳥の鳴声がさかんに聞こえていた。
ホー ホケキョ
は、ご存じウグイスの声。

もうひとつの鳥は、ひょっとして、あの声ではないか。高く聞こえるその声を耳を済ましてもう一度聞く。やっぱりその声はたしかに、こう聞こえる。
ホッチョ カケタア

「包丁かけた」、「ホッチョ(包丁)、カケタア(かけた)」、と鳴いている。たぶん、これはホトトギスの鳴声ではないだろうか。

ホトトギスは、昔、カッコウの妹だった。誤解をして姉の腹を包丁でさいてしまったことを悔やんで、今でも「包丁かけた、包丁かけた」といって鳴きながら翔んでいるのだという。
ホッチョ カケタア ホッチョ カケタア
立ち止まり、しばし耳を澄ませた。

露木大子(昔話「郭公と時鳥」阿部ヤヱ伝承)コプタ通信2000年09月号より

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