I PRELIBRI
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文字はいっさいなく、視覚と触覚で感じる本。12冊セットで、それぞれは数ページしかないが、様々な素材が使用されていて、デザイン的にも一冊一冊見応えがある。 ページをめくるごとに驚きと発見があり、『本』という媒体そのものの可能性にせまった作品といえる。 字のまだ読めない年齢の子でも、そうでなくても楽しめる。 (詰坂奈月) ダネーゼ社(イタリア)のEdizitoni per bambiniシリーズの一つとして、1980年に出版されました。廃番となってから久しいが、2002年にコライーニ社が復刻。こんなに手間のかかる本なのに、ありがとう!(佐々木) |
ブルーノ・ムナーリ作
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1.繊維板と赤い毛糸開くとページの中から、赤い毛糸がひょっこり現れる。この毛糸は各ページの穴を通って最後までつながっていて、ページをめくるごとに違った動きを見せる。 |
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2.赤いコート紙に白抜き印刷パラパラ漫画のような構成。ページをめくっていくと、人がアクロバティックな動きを見せる。 |
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3.スカイブルーと白の色紙これもパラパラ漫画のような構成。白地の上の青い点が、まるで近くにせまってくるように大きくなり、画面いっぱいに広がる。青色でおおわれた中から、今度は白い点が生まれ、同じようにクローズアップされる。 |
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4.チャコールグレーの表紙+いろんな色紙絵も一切なく、純粋に紙の地の色の違いが楽しめる。ページを開くと、見開きの片側に白地、片側に色が付いている。原色ではない色使いが洗練されている。 |
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5.黄緑色の色紙ページの中でアリが縦横無尽に散歩する。その予想のつかない動きがまた面白い。はじめは一匹だが、途中穴から他のアリが出てきたりして、にぎやかになる。「動き」というテーマを通じて、小さいサイズながら、本の持つ「空間」を感じる。 |
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6.グレー厚紙の表紙+ボール紙、クリアカラー板ツヤのある白い地にインク印刷の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)で、単純な×と◆が描かれている。その間に、三原色のクリアカラー板が挟まれていて、重ねることで、色の変化つまり混色の仕組みが明快にわかるつくりになっている。 |
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7.オレンジの不織布やさしい触り心地の地に穴があいている。穴の形を触ったり、穴を重ねたり、穴から覗いたりして楽しむことができる。 |
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8.鮮やかなピンクのフェルトくたくたで変形しやすいフェルト生地の真ん中に小さい切り込みがあって、最初は意味不明であるが、ページをめくっていくと突如白い小さなボタンが1つだけ現れて、ボタン穴であることに気づく。このボタンが見つかった時、子どもは思わず笑みをこぼしてしまう。 |
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9.合板3枚の合板それぞれに、縦または横方向の溝が加工してある。木の感触そのものや匂いを楽しむものとも言えるし、溝を指でなぞって楽しむものとも言えるし、自然素材の木目を楽しむものとも言えるし、ページをめくる時の木が触れあう音を楽しむものとも言える。木の板3枚といえども、人それぞれ感じ方、楽しみ方は違ってくる。 |
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10.曇りプラ板半透明ではあるが、ドットがページを埋め尽くしていて、ページの先に何があるかわからない。3ページで突然ネズミが現れ、その後ろにはネズミをねらうネコがいる。ページをめくっていくと、2匹はまたドットの向こうに完全に姿を消す。不思議さと可愛さが同居している。 |
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11.透明のビニール一見すると、16個の黄色い点が、円状に並ぶだけに見えるが、1ページに点の数はひとつ。ページをめくるにつれて点が並び、全部重なった時にはじめて円になる。 |
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12.黒くて薄い不織布と白い紙ページにくり抜かれた穴と、印刷された円を巧妙に配置して、美しい見開きページのコントラストを構成している。ただの丸なのに、その構図は見事! |
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