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ムナーリは「読めない本」と題した作品を数多く作っています。1949年に最初の作品、その後も断続的に作品が発表され、1995年まで足かけ50年近く取り組んだ息の長いシリーズです。1957年には、ミラノのトリエンナーレで金メダルも受賞しました。
そもそも本という出版物が、これまで文字や絵の構成に頼るものであったのを、ムナーリは「本」というモノ自体の機能に焦点をあて、1枚1枚のページが作り出す視覚的構成のみで本を作ってみようというアイデアのもとに実験的に製作を始めました。これがシリーズ化し、そしてそれ以降の彼の絵本作品に大きな影響を与えているようです。
この作品は切断された各ページからのぞく色の重なりが美しく、それがページをめくるたびに変化して、私たちの目を楽しませてくれます。
豆知識:MN1とは、出版したコッライーニ社のあるマントヴァ Mantova での1冊目の意。ニューヨークのMoMAのために作ったものには、N.Y.1 といった名前が付いている。また、コッライーニ出版は、ムナーリの本を多数復刻しているが、この作品に関しては、自社で企画したオリジナルということがわかる。(佐々木)
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