鄙への想い


  • 鄙(ひな)への想い/田中優子
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「鄙(ひな)」というのはひなびたの鄙、この作品は江戸時代の暮らしの構造や価値観を見比べながら現代社会の矛盾を指摘する。

内容

「鄙」とは都市部から離れた(ごく周辺にある場合もある)「いなか」という意味もあるが、江戸時代では都と鄙はお互いに支え合っている関係だ。

それが現代では鄙は都の犠牲になっていて、3,11を期に福島の原発事故がおこってこれが明らかに差別になった。東京の経済発展ために(鄙の方でも最初は助かったと思っていたかも知れないが)現実には鄙は大変危険な物を抱え込んでいたと分かった。

近代の鄙の矛盾はすでに水俣にあらわれていたといえる。高度経済成長だと思っていたものは何かを踏み台にしていた。企業がどんどん大きくなっていく裏で毒を排出していたわけだ。その毒を飲まざるをえなかった人たちがいる。そうした犠牲の上に都の「豊かさ」は存在している。

だが鄙の本当の存在理由は、インドの哲学者サティシュ・クマールも言うように、人を自然界に結びつけ直して人をまともに育てていく力だ。

都市化、文明化に寄ってそれがどんどん薄れてしまいいろいろな問題が起こってきたが、自然界ともう一度結びつけることによって精神をとり戻していくことができる。

ローカルに生きることを考えると、自分たちの身の丈に合った範囲の中で仕組みを作っているから、よそで何が起こっていても気にならず、自分は生き延びられるはずだ。

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今私たちは、江戸のように豊かさを分けることで豊かさが戻る仕組みを作らねばならないと心底思う。

(コプタ通信2015年3月号より 柿田)

商品詳細

年齢: 大人
著: 田中優子
写真: 石川貴美子
寸法: 19×14cm
内容: 246p
製作: 清流出版
初版: 2014年3月26日

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