まく子


  • まく子/西加奈子
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商品の説明

小さな温泉町に住む11歳のぼく。クラスの仲間たちが最近どんどん変化していくことへ戸惑っています。女子は急に大人びてきたし、男子は不良みたいな行動で粋がっています。そんな周りの仲間を恥ずかしいと思うぼく自身も、成長する身体の変化を感じたり、大人になっていく自分に恐怖を覚えていました。

そんなところへ、コズエという不思議な美少女が転校してきます。コズエは誰に対しても先入観や世間体に縛られないまっすぐな目を向けます。仲良くなったぼくとコズエは、町はずれの古い城跡の石垣を崩してまき散らす、という遊びをはじめます。二人の秘密の場所で、コズエは壮大な話をぼくに話してくれるようになります。

"コズエは別の星のすべて同じ粒でできた変化しない存在だったが、隕石の影響で均衡が崩れ、誰かが自分の粒を手放して消滅しなくてはならなくなった。一方人間は絶えず自分を構成する粒を他と与えあい、受け入れあっている。コズエは手放すことを受け入れるためにここへ来た…。"(正直コズエの語る哲学的な話は全部理解できません。)

やがて消滅を受け入れたコズエは新学期の始まりと共に去っていきます。町の人々に忘れがたいひとときを残していったコズエの正体とは一体なんなのでしょうか

ぼくの成長、恋の物語としてとても面白い!町の人々も個性豊かに描かれており、読み手それぞれがちがったものを受け取れると思います。高学年から読めそうですが、大人におすすめしたいですね。

余談ですが、ぜひ電気を消して表紙を見てください!私はびっくりしました。

(コプタ通信2016年7月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

年齢: 小学高学年〜大人
著: 西 加奈子
寸法: 20×14cm
内容: 253p 
製作: 福音館書店
初版発行日: 2016年2月25日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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