瀬田貞二子どもの本評論集 絵本論


瀬田貞二子どもの本評論集 絵本論:  瀬田貞二子どもの本評論集 絵本論: 
  • 子どもの本評論集・絵本論/瀬田貞二
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絵本について学びたい人の必読書

瀬田貞二さんは、『三びきのやぎのがらがらどん』など数々のすぐれた絵本や、『ナルニア国ものがたり』『指輪物語』などファンタジーを中心とした児童文学を、生き生きとした日本語で翻訳、その他、昔話の再話や物語の創作、そして評論や研究においても精力的な活動をし、戦後の子どもの本の世界を先頭にたって切りひらいた人です。

まだ焼け跡が残る日本で「これからの時代は、子どもたちに期待するよりない」と考え、終戦から4年後に「児童百科事典」の編集に着手、その後も欧米の優れた子どもの本を翻訳、紹介します。それは戦争が終わって平和で民主的な世の中になったからこそできた文化的な改革だったと言えます。結果、多くの子ども達に読書の楽しさを伝えることになります。今、生誕100年を記念して、瀬田さんに関した新刊や翻訳作品も出され、改めてこの人に注目が集まっています。

さて、私は学生時代に絵本の面白さに出会ったのですが、当時『月刊絵本』という雑誌が出ていて、私はそれを読むのが本当に楽しくてしかたがありませんでした。瀬田さんはその雑誌に文章を連載していました。その連載は、この『絵本論』に載っています。つまり、私の絵本観の原点も実はこの人の『絵本論』だということになります!この本にはそれ以外にも絵本に関わる大切なことや、瀬田さんが翻訳した絵本のことが書かれていて、今読んでも古くなく、わくわく感でいっぱいになります。絵本のことを学びたい人に絶対に読んでほしい一冊です。

(柿田友広)

私がブルーノ・ムナーリを紹介する際に、何度も手に取ったのがこの「絵本論」です。ニコルソン、キーツ、マーガレット・ワイズ・ブラウン、アーディゾーニといった王道の絵本作家達に混じって、ムナーリが真正面から論じられています。心のどこかに、ムナーリの「絵本」は絵本の世界では「邪道」なんじゃないか、という不安があったのですが、それを払拭してくれたのがこの本なんです。

私は元来、仕掛け本や玩具本を本そのものの外側におくほうで、やたらに細工をほどこしたディズニーなどの「とび出し(ポップアップ)絵本」なんかは大きらいだが、ムナリのはきわめて単純、かつ機能の必然が感じられて、それ一方のゴテっぽい、俗なわざとらしさがいささかも存しないのがいい。

(中略)ムナリの子どもに向かう暖かい感情とあふれる機知を、むしろ単純にしぼった心づかいを私たちは学ぶべきではなかろうか。デザイナーは多くおのが才を顕示することに急で、切ること突くこと磨くことにかかって、暖かい楽しみを知らない。

といった瀬田さんの文章(「たんじょうびのおくりもの」の紹介)にずいぶん勇気づけられました。もちろん、ムナーリは多くの人が認める素晴らしい才能の持ち主ですが、瀬田貞二さんに言われると安心感が違います。

そして、今読んでも「そうそう!」と言いたくなるような本質に触れる言葉がいっぱいで、紹介されている本たち同様に、瀬田さんの文章もまた古びていないことに感動します。

(佐々木)

子どもたちにとって、あるべき絵本を、物語を求めつづけた著者の長年にわたる論を集大成。今、再び絵本とは何かを考える時、確かな手応えをここに見出すでしょう。子どもに関わる全ての人の必読書。

(出版社サイトより)

商品詳細

年齢: 子どもにかかわるすべての人に
著: 瀬田貞二
寸法: 22X16cm
内容: 570p
製作: 福音館書店
初版: 1985年11月30日

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