マコの宝物


  • マコの宝物 えきたゆきこ
  • 1,500円+税(8%税込1,620円)
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微笑ましく思えたり、ドキドキしたり、つい作者と心を同化してしまう魅力あふれる話でいっぱいの本

内容

春の里。集落を歩けば、田んぼ仕事をする大人たちから「おかえり」と声がかかる。

「大先輩」とともに真剣に遊び、さまざまな人々と関わるなかで、子どもたちは自分を取り巻く「世界」を発見し、大切なものを育んでいく。

1950年代のとある山里「花の木の里」の物語。(版元解説より)

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この本は、出版社の説明だけだと、ただのほわほわっとした子どもの読み物のような気がしますが、これは児童文学者清水眞砂子さんも大絶賛の本で、ちょっとその辺によくある子どもの読み物とは一線を画すものがあります。

清水さんは解説のところで、主人公のマコが出合ってしまう「社会の、あるいは人間個々のもつ闇」について触れ、でも、「マコが身を置く日常はそんなものに壊されてしまうような薄っぺらな、やはなもの」ではないと言い、「慎まし」く、「倫理性」が高いと言います。

比較する例に出すのもはばかられるかもしれませんが、それらは学校教育の道徳などでは決して教えられない高貴なものではないでしょうか。

清水さんはその辺のことを、センダックや瀬田貞二やC・S・ルイスの子ども観を持ち出して書いています。

この本の後半は清水さんがマコの「人生の、人間の大先輩」だと言う「ガキ大将じいさま」が登場、いよいよ面白くなっていきます。

清水さんは「こんなに喜びを覚えた本にはここ何年と出会っていなかった」理由は「社会の縁(へり)におしやられている人々への書き手のまなざしが違う」からと言います。

是非、大人も読んで、「自分の中の子ども」ともう一度出会ってほしい一冊です。

(コプタ通信2017年11月号より 柿田)

商品詳細

年齢: 小学中学年〜
作: えきた ゆきこ
装丁・挿画: 上浦智宏/上浦彩
寸法: 22×16cm
内容: 244p
製作: 現代企画室
初版発行日: 17年3月25日

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