へろりのだいふく

商品の説明

やまのてっぺんに暮らすヤギのヤギマロ先生はお習字の先生です。先生は「書は心じゃ」とか「手で書くな、へそで書け」などと言うちょっと偉い感じの人です。そんなわけで村の動物たちはみんなちょっと緊張してお習字教室に通っています。でも、生徒には内緒ですが、ヤギマロ先生はみんなが練習に使っておいて帰った半紙を晩ご飯に食べています。ある時、タヌキチが置いていった「へろり紙」を食べたヤギマロ先生はそのおいしさにすっかり虜になってしまいます。このへろり紙で作った大福の美味しいことといったありません。ヤギマロ先生はこのへろり紙食べたさにある作戦を立てます。作戦大成功！と大満足でお腹いっぱいへろりの大福を食べたヤギマロ先生に大変なことが起こります。その騒ぎはいつまでも村の動物たちの語り草になったっそうです。いったい何があったのでしょうか・・・。読み終わった後は、近寄りがたいと思っていたヤギマロ先生が身近に感じます。たかべえいいちさんの絵も楽しい、「まんぷくぷくぷく」な読み物です。（榛地）