子どもべやのおばけ


  • 子どもべやのおばけ
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11才の少女ユッタは三人「きょうだい」の長女。古いお城あとに建てられた家に引っ越してきた晩におばけを見ます。実はそのおばけ、生きている間兄弟とけんかばかりしていておばけになってしまい、自分をたすけてくれるこどもたちを待っていました。ところが、なかなかおばけと友だちになってくれるこどもはみつからない、そのうちお城は廃墟になり、その跡に建てられた家も長いこと空き家で…と、とうとう500年もの長い間待ち続けていたのです。そこにやってきた三人きょうだいに事情を話し、やっとのろいを解いてもらえる見込みが出てきたのですが、実はのろいを解く方法がまたむずかしいのです。彼の昔の悪い行いで真っ黒になった金のりんごを、7日でぴかぴかにみがくのですが、その間こどもたちはけんかをしてはいけないのです。ユッタはいつもおねえさんだから、と言われて頭に来ていますし、8才の妹はおねえちゃんに認めてもらいたくて背伸びしたりいい子ぶったり。4歳の弟は思い通りにならなければかんしゃくを起こして泣きわめくし…。実にリアルないざこざぶりです。いやな予感がしつつも何とかやってきた3日目、とうとう上の二人は衝突し、せっかくみがいたりんごは真っ黒に戻ります。それでも、500年かけて賢くなったおばけと一緒に話し合ったおかげで前より互いを理解し合ったきょうだいは、残りの3日でもう一度りんごをみがくことに…。表紙、挿し絵もかわいらしく手にとりやすく、文章もすんなり読めます。何よりおすすめは「きょうだい」のけんかや不満が本当にありそうな身近なものばかりなところです。両親にも想像力豊かだと思われている、ちょっと不器用な姉と現実的で大人とのつきあいも上手なちゃっかりやの妹、天真らんまんでかわいいけど、まだまだ泣いて物事を思い通りに運ぶ弟、といった組み合わせもいかにもです。同じ三人「きょうだい」の長女の私は、子どもの頃にこの本と出合っていたら、姉弟関係が改善されたかなあ、などと空想してしまいます。ユッタが語り手で話が進みますが、妹や弟の気持ちも、そうだったのか、と思わされるし、兄弟姉妹を育てている大人が読んでもきっと子ども時代を思い出せることでしょう。(築山)

商品詳細

年齢: 3・4年生〜
作: カーリ・ゼーフェルト
共訳: 倉澤幹彦・本田雅也
絵: 前田浩志
寸法: 19×14cm
内容: 226p
製作: 徳間書店
初版: 2000年11月

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