びりっかすの神さま


  • びりっかすの神さま/岡田淳
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主人公は転校して来たばかりの4年生の男の子、始。一番後ろの廊下側に座らせられると、クラスの子たちから笑いが起こった。その理由は後から分かるのだが、このクラスは、テストの成績順に席の順番が決められていて、そこは一番びりの子が座る場所だったのだ。こんなクラスが実際にあったら、今の御時世、父母からブーイングにあいそうだ。作者はその辺もよく考えていて、担任の市田先生は後から結構痛い目に遭う。結末へのもって行き方がうまい。読後感は気分爽快。さて、話はその成績とからまって、子供の心の内側をさらりとテーマにしている。と言うと、なんだ普通の学園ものと思いきや、ここに作者は、びりの子にしかみえない、半透明で天使のような羽根をつけた、空中をひらひら飛ぶ気の弱そうな男を登場させ、ぐいぐいと話を面白くする。最初、始にしか見えなかったその男が、びりの常連のみゆきにも見えるようになり、その男を見たいがために、やがてクラスの皆んながびりになろうとするあたりから、話が盛り上がってくる。作者の岡田淳さんが『放課後の時間割』でデビューしたのは、もう二十年も前のことで、当時は小学校の現役の先生だったことがそのあとがきからわかる。そのせいか子供の現実をよく知っていて、その子供たちの現実のすぐ横にファンタジーの世界を用意し、全く無理なく読者を空想の世界に誘い込んでくれる。(柿田)(この本を持っている方→『ようこそ、おまけの時間に』12時のサイレンが鳴ると同時に賢の目の前が白くなり、あたりのざわめきが消えた。目の前の霧が薄くなると、賢はたったひとり、見たこともない植物の茂みの中にいた。毎日みる夢の中で、賢はクラスの皆がこの植物のイバラに閉じ込められているのが判ってきた。)(『わんわん探偵団』といっしょにお届けします。)

商品詳細

年齢: 3・4年生〜
作者: 岡田淳
寸法: 23×16cm
内容: 164p
製作: 偕成社
初版: 1988年11月

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