君たちはどう生きるか


  • 君たちはどう生きるか/吉野源三郎 文
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軍国主義による閉塞感が高まっている1930年代に、少年少女に自由で進歩的な文化を伝えるためにこんな企画があったというのも驚きです。

内容

物語はコペルというあだ名の中学生と亡き父親代わりに見守るおじさんが書いた「ノート」とのやりとりを中心に展開。成績優秀、スポーツもそつなくこなすが、いたずら好きで憎めないところのあるコペル君は、自分の見た情景や、学校の友人たちの行動をきっかけに、哲学的な考えを深めます。

―君に立派な人になってもらいたいと、心から思ってはいるけれど、ただ君に、学業ができて行儀もよく、先生から見ても友だちから見ても、欠点のあげようのない中学生になってもらいたい、などと考えているわけじゃあない。・・・君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。―

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当初、少年少女に自由で進歩的な文化を伝えるために企画された新潮社「日本少国民文庫」の最終刊として編纂者山本有三みずから執筆する予定であったのが、病身のため代わって吉野が筆をとることになったといいます。

軍国主義のさなかに出された本だということですが、皆が手をこまねいていたわけではないことに、襟を正される気がします。

今、政治の世界では○○ファーストなどという自分中心の考えで人気取りをし、当選してしまう政治家が現れ、世界に紛争がますます拡大する状況です。そうならないために、この本にもあるように、社会や世の中を俯瞰的に広い視野で見なければならないということ、それには人は教養や理性を持たなければならないことを教えてくれる本でもあると、私は思いました。

この本は、戦後になって語彙を平易にするなどしてポプラ社や岩波書店から出版されたということで、このたびついにマンガ化、さらに宮崎駿さんによってアニメ化も進行中とのことです。

丸山真男の文章が付記されていて、これも価値があります。

(コプタ通信2018年2月号より 柿田)

商品詳細

著: 吉野源三郎
寸法: 15×11cm
内容: 339ページ
製作: 岩波書店
初版発行日: 1982年11月16日

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