ちいさいおうち

商品の説明

小さな頃から大人になっても変わることがない大好きな絵本です。静かな田舎に建つ１軒のおうちはりんごの木や畑に囲まれて、１日中お日様があたり、夜には星が輝き穏やかな日々に幸せを感じていました。やがて季節が移り変わり、いつしかまわりには、工場やたくさんの建物が建ち、電車が通り景色が変わってしまうのです。

人間の視点からすると都市化し便利に栄えているなと感じますが、家の視点で考えると環境的にも豊かとは言えないのです。家に置き換えて考えてみると、寂しい気持ちや、安心する気持ちがスーっと伝わってきて変化する中でそれでも立ち続けるその存在は凛とした強さを感じます。時の流れの中、いろんなものが進化していく時代だからこそこの絵本に出会ってほしいと思います。

（スタッフちさ／「絵本のじかんVol.6家」より）

しずかないなかに、ちいさいおうちがたっていました。やがてどうろができ、高いビルがたち、まわりがにぎやかな町になるにつれて、ちいさいおうちは、ひなぎくの花がさく丘をなつかしく思うのでした――。時の流れとともに移りゆく風景を、詩情ゆたかな文章と美しい絵でみごとに描きだした、バートンの傑作絵本。（2019.11改版）

（出版社サイトより）

2019年改訂版の特長

1. 表紙に「HER-STORY」の文字が入りました。原作の表紙には入っていたのですが、日本語版では削られていました。それが今回、再現されました。「HIS-STORY（彼の物語）」ではなく、「HERｰSTORY（彼女の物語）」としたところに、作者の思いと先見性を感じます。
2. 献辞のページが再現されました。そこには、夫の名前 George （ジョージ）の名前を、幼い我が子たちがうまく発音できなかったときの呼び名「Dorgie（ドージ）」と書かれています。
3. 原書・原画の生き生きとした色彩に近づきました。
4. 作者の息子 アリス・デメトリオスによるあとがきを収録

この記事を書いた人

ちさ斉藤千紗

２児の母。百町森との出会いは幼稚園の頃。母に買ってもらったアイロンビーズに夢中になりました。数多くある中での思い出の絵本ベスト3に入る「わたしのワンピース」。 主に、接客、検品、品出し、本の発注、季節ごとの絵本展示替えなどを担当しています。（スタッフ紹介ページへ）