ムナーリの機械

初期のムナーリの傑作が再び邦訳

本書は、1942年に Einaudi から初版刊行後、長らく絶版になっていたが、1974年に同社の叢書シリーズの一冊として復刊され、その版が日本でも『ナンセンスの機械』として1979年に筑摩書房より刊行された。近年、ムナーリの著作をまとめて管理し復刊している Editioni Corraini から出た初版と同じ版型の原書 Le Macchine di Munari を底本として作られたのが、本書『ムナーリの機械』である。

(出版社解説より)

1942年という戦争中にムナーリは、子どものための本のシリーズ "Libri per l'infanzia e la gioventu" (子どもと青少年のための本)として、この「ムナーリの機械 Le Macchine di Munari」と「ムナーリのアベチェダリオ ABECEDARIO di Munari」を出版しました。

芸術としてのデザイン」(1966年)のなかで、ムナーリ自身は次のように語っています。

(前略)…学生時代に単に友だちを笑わせようとしてわたしがつくった滑稽な機械…(後略)。この滑稽な機械は、後に「ムナーリの機械」という本となってエウナウディ社から出版されたものである(絶版となって久しい)。それらは、のらくらの犬が尻尾を振ったり、鶏がときを告げたり、むせぶような音楽的な音を出したり、そんな種類のいろいろおどけたことをする変わった構造の工夫であった。それはアメリカの有名なデザイナー、リューブ・ゴールドバーグ氏に激励されたものである。

(「芸術としてのデザイン」ブルーノ・ムナーリ著、小山清男訳、ダヴィッド社、1973年)

先日開かれた「生誕100年記念ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手」では、この本よりも4年前に、週刊誌「セッテベッロ SETTEBELLO」に掲載されたこの手の『機械』を見ることができました。まさに原型といえるもので、解説文の最後に「Progetto di Munari (macchinista)」つまり「(機械工)ムナーリの設計」と書いてあるのも、遊びごころに満ちたムナーリらしさを感じました。

さて、この日本語版ですが、現在出版されているコッライーニ社のイタリア語版とほとんど違いはありません。それもそのはず、コッライーニ社の監修のもとイタリアで印刷されたそうです。13のナンセンスな機械を、どうぞお楽しみください。

(2009年8月 佐々木)

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著者:
ブルーノ・ムナーリ
訳者:
中山エツコ
寸法:
28.5×21cm
頁数:
30p
初版:
2009年
原著:
2001年Corraini社(伊)
  • ムナーリの機械/B・ムナーリ
  • 2,900円+税(8%税込3,132円)
  • 品切れ。入荷未定

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芸術としてのデザイン

自作も含むデザイン論。