un fiore con amore / 一輪の花に愛をこめて

贈る人への気持ちを込めて

表と裏の見返しに様々な花器が並んでいるのが示すように、花の本である以上に花器の本でもあります。でも使っている花器は特別なものではなく、身近にあるものばかりなんです。コップ、正方形のタイル、ワイングラス、大きな貝殻などなど。アイデア次第で、美しく見せることができるんですね。

母の日、父の日、友達が自転車レースで勝った、友達の病気が治った、冬が終わった、ベランダに鳥が戻ってきた…私たちは、これらのイベントをどう祝ったらいいでしょう?お金のない子どもたちは?ムナーリさんは、身近な道具と花でその人への気持ちを贈ろう、と提案しています。

日本の文化に造形の深いムナーリさんですが、この本で見せる感覚は、やはり日本人とは違っています。生け花というよりは、花をきれいに飾るという感じでしょうか。でも、そこにはムナーリ的な美的センスがちりばめられていて、色んな意味で参考になりますし、刺激になります。

構想段階でのタイトルは「Ikebana」だったそうです(生誕100年記念ブルーノ・ムナーリ展目録より)。日本と縁の深かったムナーリさんならではですね。でも、そのタイトルだと「これは生け花じゃない!」なんて言われるかもしれないし、今のタイトル「一輪の花に愛を込めて」の方が、本の趣旨に合っていて正解だと思います。

(2008年6月 佐々木)

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著者:
ブルーノ・ムナーリ
寸法:
21×14.5cm
頁数:
97p
初版:
2007年
原著:
1977年 Emme 社(伊)
イタリア語版:
  • 一輪の花に愛をこめて(伊)/MUNARI
  • 2,415円(本体2,300円)
  • 買物かごへ
英語版:
  • 一輪の花に愛をこめて(英語版)/B・MUNARI
  • 2,415円(本体2,300円)
  • 買物かごへ

立方体を等しいパーツに分割して連結

身近なものを花器として使います

立方空間から抽出された論理的な幾何学フォルム

ピューターの皿にじゃがいもを乗せ、それに枝をさす

バックミンスター・フラーのドーム

麦わらのかごやラグを使って

ある単純フォルムを回転し、堆積させてできたフォルム

苔の中を小人になった気分で歩く


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