被災地からのメール

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百町森会員で、被災地にお住まいのMさんからメールが届きました。ぜひご一読下さい。

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(前略)実は今回の震災で家がすべて流されてしまいました。地震時には家にいたのですが とっさに幼い子供2人をかかえすぐに高台に避難し無事助かりました。主人もなんとか無事でした。今は町の仮設住宅に入らせていただいております。

新築1年で家も日常も大切な物もすべてが流され、34年のローンだけが残りましたが、もっともっと大変な思いをされている方々を思うと心が苦しくなる思いです。家族をなくされた方やお仕事がなくなってしまった方、また命が助かっても喜べないという状況におかれている福島の方々を思うと私たちの体験したことなど大したことではありません。

4歳の長男は1ヶ月ほど食欲も元気もありませんでしたが、いまは本来の元気を取り戻したように思います。今も余震が続いていいるので、その度にとても怖がっておりますが…。次男は先日仮設住宅で2歳の誕生日を迎えました。次男は家がなくとも家族が一緒で、食べる物があればとっても幸せなようで、親の私たちも子供の笑顔にいやされています。

私たちが数年後この震災を子供たちに語る時、親として人として恥じることのないのないよう、今をしっかり生き抜いていきたいと思います。

津波の後、何か出てはこないかとしばらくのあいだ周辺をみて歩いていました。宝探しです。なんと大好きだったシロフォン付きのクーゲルバーンが見つかったのです。ちかくでは我が家の家族写真が見つかっているので我が家のものと思って間違いないとおもいます。見つかって本当に嬉しかった。

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実家に持っていき、きれいに塩を洗い落とし、玉は実家にあった小さなビー玉で代用しました。津波にもまれたのにも関わらず、いつもと同じように、シロフォンはまたきれいな音を響かせてくれました。嬉しかった。大好きで集めていた木製のレールの汽車や線路、グロッケン、少しずつ買い集めたヨーロッパの木のおもちゃ、厳選した絵本たち。子供が大好きだったものすべてがなくなってしまったので、これが出てきたときは子供たちも「これは津波に負けなかったんだね!」と嬉しそうでした。

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他にお送りした写真は我が家の跡地です。黒い車があった前のあたりが我が家のあったはずの場所です。周辺の家はすべて流されました。空が黒いのは雲ではなく近くのコンビナートが爆発しながら燃えている煙が海に向かって流れているところです。

この状態からまた美しい町を取り戻すのに時間はかかるかも知れませんが、いつかまたきっと美しい浜を子供たちのために取り戻したいです。がんばります。

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