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COMO(コモ) 2001年6月号(主婦の友社)
夢や空想をテーマにした絵本
ファンタジーの世界から帰ってくるたびに、子どもは成長する

柿田友広

 私たち人間は、ふだん「現実」という世界に生きていますが、頭の中では「あんなことしたい」「こんなものがあればいいな」など、いろいろな思いがめぐっています。これが夢や空想で、ときに厳しい現実を生きるための潤滑油となるものです。子どもの心を育てるには、夢や空想も重要な役割を果たしているといえるでしょう。
 しかし、単に美談を聞かせれば子どもの心が育つわけではないようです。どんな子どもの心の中にも住んでいる小さな悪魔といっしょに、ファンタジイの世界を旅することがたいせつなようです。
 例えば『かいじゅうたち…』のマックスは最初大暴れをする「悪い子」ですが、空想の世界で怪獣の島に出かけて帰ってきたときには、おだやかな顔になっています。三日月だった月が満月になったのも、マックスの心が満ち足りたことを象徴しているともいえるでしょう。そして読者の心も、主人公と共に成長するというわけです。

かいじゅうたちのいるところ
■モーリス・センダック/作
 神宮輝夫/訳
マックス少年はオオカミのぬいぐるみを着ると、どうやら空想の世界に入り込んでしまったようだ。お母さんの言う事などもう耳に入ってこない。その入り込み具合が、だんだん大きくなる画面に表れている。マックスは怪獣たちの王様になって…。(1,400円)

もりのなか
■マリー・ホール・エッツ/作
 まさきるりこ/訳
ぼくは紙の帽子をかぶって森(空想の世界)へ散歩に行く。そこで本当はいるはずのないライオンや象に合う。どの動物も後ろについて来るのに兎だけぼくの横にいるのは、ぼくにとって兎が特別な存在だから?お父さんの登場で空想からさめるぼく。(900円)

うちゅうひこうしになりたいな
■バイロン・バートン/作
 藤田千枝/訳
毛利さん、若田さん、向井さん…、日本人も宇宙へ行って活躍する時代。将来、宇宙飛行士になりたがる子も増えることだろう。あこがれや夢はいつか実現するかも。単純明解な絵とストーリーはインパクトがある。(1,500円) 

チムとゆうかんなせんちょうさん
■エドワード・ アーディゾーニ/作
 瀬田貞二/訳
作者の海へのあこがれを色濃く出している絵本。文で表現しきれないことは絵で、絵で表現しきれないことは文で、という絶妙な技も楽しめる。少年チムはついに船に乗った。言葉は少なくても『宝島』のような長編をくらいの冒険ができる絵本。(1,100円)

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