いいこってどんなこ
■ジーン・モデシット／文
　ロビン・スポワート／絵
　もき　かずこ／訳
うさぎのお母さんとバニー坊やの会話だけの本だが、読み進むうちに安心感に包まれる。どのページでも二人の目線がピタッと合っているのに注目。子どもをありのままに受け入れようとするお母さん、矢継ぎ早の質問に、身じろぎもせずに答えていく様はみごと！（1,200円）

まっててね
■シャーロット・ゾロトウ／文
　エリック・ブレグヴァド／絵
　みらい　なな／訳
結婚した姉さんが帰ってきた。姉さんはお風呂を水びたしにしない、じゅうたんにパンくずを落とさない…。姉さんみたいにすてきになろうとする「私」に「あなたがいることだけで幸せなのに」と答える母さん。親子の会話が素晴らしい。（1,200円）

どろんここぶた
■アーノルド・ローベル／作
　岸田衿子／訳
大好きなどろんこを、掃除機でおばさんに吸い取られたこぶたは家を出た。やっといい場所が…と思ったら、それはセメント。救い出そうとする消防士におばさんの「気を付けて…、世界一大事なこぶたなんだから」の一言が効いてるネ。（854円）

すき
■トメク・ボガッキー／作
　木坂涼／訳
原題は『I HATE YOU! I LIKE YOU!』、「嫌い嫌いは好きのうち」ということか。わざと嫌われるようなことをするのは、注目されたいという愛情表現の裏返しだろう。いい関係もちょっとしたことですれ違いになる。親子関係もネ。（1,500円）