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1999/02/02●ザイフェン訪問(ドレスデン〜ザイフェン〜ドレスデン泊) |
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ここは、ザイフェン村の人々の暮らしの歴史を当時の家を再現して展示している。もともとここに建っていた家もあれば、別の場所から移築したものや、資料を元に新たに建てたものもある。雪の降る中を館長さんに案内してもらいながら、各家を見学する。どの家にも、その当時の家具や生活道具、食器やおもちゃがさりげなく置いてあり、当時の暮らしぶりがうかがえる。最も古い家は1760年頃のもので、壁も薄く厳しい暮らしをしていたようだ。水車でろくろを回している小屋もあり、ろくろ加工の実演が行われていた。夏は川の水を利用するが、川の水が凍る冬の間は電気を使ってろくろを回している。ザイフェン村は1912年から電気を使い始めた。燃料はもちろん彼等が掘ってくる炭である。昔の木馬や、積み木の箱、おもちゃづくりの仕事場、地下の食料貯蔵庫などを見ていると、当時の人々が質素にそしてまじめに(彼等は敬虔なクリスチャンなのだ)暮らしていたことがよくわかる。玄関のホールにブリキの大きなタライがあって、それは金曜日の夜にお湯を入れてお風呂にしたのだという。館長さんに「こんなところに住んでみたい」と半分冗談で言うと、彼は「夏ならいいけどね」と答えた。そう冬は寒いのだ。 |
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| 館長さんにミューラーさんの店まで送ってもらい、お礼を言って別れる。ザイフェンの人通りの多い場所では、自らの作品だけでなく他の工房の作品も置いて販売している店がある。ミューラーさんの店もそのひとつで、静かで落ち着いた店内に、ザイフェンの代表的なおもちゃが並んでいる。入ってすぐのショーウインドーには、先ほど見学したヴァルター・ヴェルナーさんのおもちゃのコーナーもあり、質の高いおもちゃが選ばれていることがわかる。ここで、しばらくおみやげを買いながら、タクシーのお迎えを待つことにする。私は、ザイフェンの教会と聖歌隊のミニチュアセットと指で回す小さなメリーゴーランドを購入した(今にして思えばヴァルターさんのものを買っておけば良かったのだが、まだ旅行2日目で財布のヒモが堅かった)。
帰りのタクシーの中で、ザイフェンは日本で言うところの益子だろうか?という話になる。昔ながらの伝統産業が生き続け、村の多くの人々がその産業に従事している。もちろん、その産業は技術と伝統に支えられて、国内だけでなく世界にも通用する、そんな町や村は日本にあるのだろうか?たぶん益子もそうではないだろう。日本にはそんな場所はないような気がする。ザイフェンが今もこんな村でいられるのは、東西統合からまだ10年も経っていないという面もあると思う。この先、若い人達が誇りを持って、木のおもちゃを作り続けてくれるよう、売ることで応援するのが我々の仕事なのだと痛感した。 |
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ショッピングモールを出て、再びホテルに向かう。途中で「緑茶」と日本語で書かれた看板が出ていたので、見に行くとお茶の専門店であった。飛行機の中で出たgreen tea なるものに辟易していた我々(静岡人なのだ)は、「この店ならきっとうまい緑茶を売っているに違いない」と確信するが、あいにくもう閉店である。結局、夕食は軽くしようということで、ファーストフード(?)っぽい明るく小さな店に入る。メニューを見て始めてトルコ料理であることが初めてわかるが、ドイツ語ゆえに何が書いてあるのかさっぱりわからなくてお手上げ状態。相沢氏がカウンターに灰皿をもらいに行ったついでに、他のテーブルの人が食べているものを見てきて「あれにしよう」と言い出す。大きなサンドイッチのようなもので、野菜がたくさんはさんである。その食べているものを指差して、「彼が食べている料理はメニューのどれか?」と尋ねるが、ウエイターは「あれはメニューには載っていない」という。よっぽど特別な高い料理かと思ったが、見た感じそうではなさそうだったので、男3人はそれで行くことに決定。女性はスープにして、露木さんはパンも食べたいといって「Brot」と注文する。ウエイターが思わず、驚いたように「Brot!?」と聞き返すが、露木さんは冷静に「そうだ」と注文。注文してから、あのウエイターのびっくりした様子はただ事ではないとみんなが言い始める。「Brotというのは、豚の丸焼きのことかもしれない」「靴のことだったりして」などといい加減なことを言って露木さんを不安がらせて遊ぶ。結局出てきたのはインド料理のナンのようなもの。我々はそれに野菜と薄切りお肉をサンドしたもの。これがうまかった。たぶん、カウンターのところで「これとこれとこれ」と言って好みの具をはさんでもらうシステムなのだろう。だから、同じものはメニューに載っていないのだ。露木さんは、はさむためのナンを単品で頼んだので多分びっくりされたのだろう。食事を終えてホテルへ戻り、1階のカフェでお茶する。明日の朝は、今日と同じように7時に朝食をとり、チェックアウトしてスーツケースを駅で預かってもらい、ドレスデン観光をすることにする。部屋に戻ると洗濯ものが乾いていて感激。シャワーを浴びて眠る。 |
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